詩篇59篇

詩篇59篇17節
 「私の力、あなたに、私はほめ歌を歌います。神は私のとりで、私の恵みの神であられます。」

 サウルがダビデを殺そうと人を遣わし、彼らがダビデの家の見張りをしていた時のうたです。ダビデ
 自分の力では敵に勝つことができないことを最初からよく分かっていました。 この59篇でも
 主が悪者を滅ぼしてくださるように何回もお願いしています。 自分を殺そうとする者たちが家の
 周りにいたので、切羽詰った状況にありました。ここでハリウッドのアクション映画なら銃を片手に
 一人で片っ端から敵を倒していくところでしょうが、実際はそうはいきません。ダビデは神に助けを
 求めました。そして主は本当にダビデを助け出されたのです! 人間は戦いのために大きな砦を築き
 ました。けれども主こそ私たちの本当の砦です。
  今日また福島で大きな地震がありました。本当に、現地に住む人の不安は計り知れません。先月の
 11日の震災からちょうど1ヶ月目でした。過去の大きな地震でも、何ヶ月も後に大きな余震が起きて
 いるそうです。やっと地震の恐怖から解放されたと思った矢先にまた地震。いつまでこの繰り返しが
 続くのでしょうか。この巨大なエネルギーの放出に対して私たち人間は本当に無力です。様々な災害
 対策が立てられる中でも、予想外のことが次々に起こります。私たちは自分達の力で何とかこの災害
 から立ち直ろう、もっと完璧な防御対策をしようと躍起になります。けれども人間には計り知れない
 ことが起こります。それは神のみが知っています。全知全能の神に信頼し、委ねていくことが何より
 私たち人間が必要としていることではないでしょうか。どんなに完璧な準備をしたと思っても、それ
 は不十分です。不安になります。けれども私たちが主の恵みである救いを受け入れるとき、この世の
 ものではない本当の平安をいただくことができます。それこそ、全ての人が必要なものなのです。